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ハワイにマナを探しに行ってきました!4

夜のワイキキはきれいだが

いよいよ、このハワイ裏連載も最終回です。今回は少し物悲しいお話をします。昼間は燦燦と輝く太陽と、幸せそうな半裸の男女で満ち溢れているワイキキビーチですが、夜の10時を過ぎると少し趣を異にします。ワイキキの砂浜と、大通りの間には、グリーン地帯の公園が続いています。ここには水場や、東屋、ベンチなどが据え付けてあり、ビーチで遊ぶ人たちの利便を図っているのですが、夜になると、ここはホームレスたちの集合場所になってしまいます。「ワイキキにホームレス?」と思うかもしれませんが、実はハワイはホームレス天国なのです。元々のロコの人の中でホームレス化した人もいますが、その他に多いのは他の州から流入してきた人たちです。なんでも(嘘か誠かは確認していませんが)、全米の各州から、ホームレスに対してハワイへの片道切符が提供されているというのです。その大きな理由は「ハワイなら凍死はしないから」というものとか。確かにハワイで凍死しないでしょうし、そこそこ食べ物にもありつけるようです。そうした人々が、夜10時を回ったワイキキに集まり、ベンチや東屋で皆チェスに興じているのです。びっくりするぐらい、みんなチェスをしています。それも毎晩毎晩……。確かに他にするこもないのでしょうが、こんなにチェスばかりしていると、そのうち凄い名人も生まれるのではと、思ってしまいます。そして、こんな空想をしてしまいました。ハワイに捨てられたホームレスが、毎晩毎晩チェスをしているうちに凄い腕前になってしまい、本当のチェスの大会に出て優勝してしまう。そして全米の決勝戦に出るために、自分を捨てた州に凱旋帰国していくという……。大人のメルヘンですが、そんなことでは慰めにならないほど、ワイキキの夜はホームレスに占拠されていました。楽園の島の、ちょっと悲しい現実でした。

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