今日は夏至



今日は夏至、北半球では一年で最も長く陽がさしている日です。
昼間の時間が一番長いのですね。
そして北極圏では白夜、南極圏では極夜となります。


最も夜が長い冬至には、かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る習慣がありますが、夏至には全国的には特にこれといった風習はないようです。
地域に限った習慣としては、西日本でタコを食べる、三河地方でイチジク田楽を食べる習慣などがあります。

この日に行われるお祭りとしては、伊勢にある二見興玉神社の夏至祭が有名ですね。
二見興玉神社は、海のそばに鎮座しており、ご神体の興玉神石は、沖合600mに沈んでいます。そして、この興玉神石の手前、鳥居の役割を担っているのが、夫婦岩です。
夫婦岩は、4月から8月にかけて、朝日がその二つの岩の間から昇るため、その神々しさから多くの人が参拝に訪れます。特に夏至という最も太陽のエネルギーが高い日に、祭祀が行われるのです。
夏至の日の早朝、白装束に身を包んだ人々が斎行し、続いて日の出の時刻に合わせて禊行事(海の中を夫婦岩に向けて祝詞を唱えながら歩く)そうです。
ここで、ひとつ面白い話があって、夏至の太陽は夫婦岩の間から昇るのですが、冬至の太陽は伊勢神宮の内宮神苑の入口である宇治橋の鳥居から昇るそうです。
なんだか不思議な気持ちになりますよね。

また、北欧では盛大な夏至祭が行われます。各都市で、ポールを立て、その回りで踊ったり、音楽を奏でたり、長く続く昼間を楽しむ姿が見られます。ほかにも、この日は妖精の世界と人間の世界が一番近くなるといわれています。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」も、この夏至から3日間に起こった騒動を描いていますね。さらに植物のパワーが最も高まる日ともいわれ、この日に摘んだ薬草は特別とされているようです。

夏至のイベントでは、最近ではキャンドルナイトが行われることが多いようです。
昼が最も長く、夜が最も長いこの日、電気を消しスローな夜を…と、キャンドルの灯で過ごそうというものです。2003年の夏至からはじまったこのイベント、増上寺のキャンドルライブや東京タワーのイベントと同時に、自主的にできる範囲でゆるやかに楽しむというスタンスで、多くの人に広がっています。
ちなみに、100万人のキャンドルナイトというHPでは、キャンドルナイトを行っている個人、公共施設を探すことができます。
ちなみに東京タワーは、20時に消灯、タワーのふもとでキャンドルを灯すそうです。

皆さんも今日は、キャンドルをともして過ごしてみてはいかがでしょうか?

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