たびだより
福島県の第一原発が落ち着かない日々が続いておりますが、
旅に出ました。
放射線量の問題が取りざたされているなか、
自分の無知さを反省し、
広島へ向かうことといたしました。
原爆ドームの姿は非常に衝撃的なものでした。
衝撃的ではあるものの、どこかで見たような気が……
連日連夜放映されている福島の第一原発の3号機の水素爆発後の映像に
酷似していたのです。
同じように屋根は骨組みだけとなり、
周囲はガレキの山。
しかし、決定的に違っていたのは
崩れ落ちた内部にはたんぽぽなどの花が咲いていて、
その間をスズメが歩き回っており、
のどかな風景を醸し出していたことでした。
ふと“天空の城ラピュタ”を思い出してしまいました。
広島市はとてもきれいで平和な街という印象です。
原爆投下直後の写真を見ると
今の姿が想像できないほどの
壊滅状態ですが、
ここまで興隆することができるのだと
勇気をもらえました。
広島平和公園では桜を愛でる人々が行きかい、
穏やかに時間が過ぎています。
東北の方々が一刻も早く、
平穏な毎日を取り戻せるよう
祈るばかりです。