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京都寂庵は観光地のように…

ららはぴ3のために、京都は嵯峨のにある「寂庵」に行ってきました。ご存じ瀬戸内寂聴先生が庵主をするお寺です。JR嵯峨嵐山駅からタクシーで5分ほどの、閑静な地にあるお寺でした。寂庵は奈々だか高級料亭(?)のような入り口で、門をはいって石段を登っていくと、瀟洒な家があります。素敵な庭と、竹林に囲まれた場所でした。

寂聴先生に言わせると、このアタリも開発が進んで、周囲は建売住宅がおおくなってしまい、かつてのような風情がなくなってきたと、おっしゃっていました。そろそろどこかもっと鄙びたところに、引っ越ししようかしらとも……。庵の中を見せて頂き、少し離れになったお堂も拝見しました。月に一度の「法話の会」のときには、200人以上も集まり、入りきれないことが多いとか。そんな大人気の寂庵に、一度来てみたいものだと思いました。

取材も終えて、おいとましようと寂庵の前でタクシーを待っていると、道の向こうから多くの人が旗に先導されて歩いてきました。案内人いわく、「こちらが有名な瀬戸内寂聴先生の寂庵で……」と、ひとしきりの説明が始まりました。

門前にカメラ機材などと一緒に待っている我々も一緒に見物され、ジロジロ、ジロジロ……。ちょっとばつの悪い空気も流れました。寂聴先生が「もう引っ越そうかしら」の原因の一つはこれではないかと、推察した瞬間でした。

行かれる皆様、見たいでしょうが、見られる方はあんまり気持のよいものではないので、なるべく静かに見物してあげてくださいね。

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